日常の小さな気づきから声かけの一歩を考える 〜地域の医療を支える組織での管理職向けラインケア研修レポート〜
今回は、ある地域の医療を支える組織の管理職向け研修の様子をご紹介させていただきます。
医療を直接担うだけでなく、地域を支える大切な役割を果たす組織。その中で、メンタルヘルス予防支援に力を注ぐ管理職の皆さんが真剣に学ぶ姿は、とても心強く、BowLとしても共に歩みたいと感じる時間でした。この日の参加者は18名。
研修スタート時には、
「自分自身の不調に周囲が気づいてくれたことがあった」
「体調が良くない部下がいて心配だが、どう声をかければよいかわからない」
といった、現場でのリアルな声があがりました。
研修のグループワークでは、不調が気になる新入社員への声かけをテーマに意見交換を行なっています。
「最近休みがちだけど、大丈夫?」とシンプルに尋ねる切り口や、「どうした?」と聞いて「何でもないです」と返されたときに「じゃあ一緒にコーヒーでも」と自然に誘う工夫など、日常の中で取り入れやすい工夫が多く出されました。
研修では傾聴を取り入れた聞き方伝え方を軸に安心感を伝える言葉として、
「きかせてくれてありがとう」
「〜って感じているんだね」
「ここはできているよ。できないところは一緒に考えよう」
「心配しているよ」「話を聞きたいと思っているよ」
といったフレーズを紹介した場面では、参加者も深くうなずいていました。
こうしたやりとりを通して、参加者の皆さんの表情も少しずつ和らいでいくのが印象的でした。研修の最後(チェックアウト)では、
「見ているつもりでも評価が混じっていたことに気づいた」
「ラインケアを行うには、自分のケアも大切だと実感した」
「傾聴や共感は知っていたつもりだったが、学び直す必要を感じた」
などの感想があがりました。
印象的だったのは、体調不良で一時離席した方への自然な気遣いから議論が広がり、「普段の様子を知っているかどうかで声かけも変わる」という気づきにつながった場面です。
また、「不調のときにかけてもらった声がどれほど救いになったか」という実体験も共有され、場全体に温かさが広がりました。
今回の研修を通じ、参加者の皆さんが「日常の小さな気づきをどう声にするか」を具体的に考える姿勢に、BowLとしても大きな学びをいただきました。 改革を経て新たな一歩を踏み出すこの地域の医療を支える組織とともに、私たちも支え合いながら、予防支援に取り組んでいきたいと思います。