朝の「チェックイン」で、今日の自分をそっと見つめる時間
こんにちは。BowLスタッフの大田です。
リワークに来たばかりの頃、よく聞かれる言葉があります。
「朝って、どう過ごしたらいいですか?」
そんなとき私たちがよくお話しするのが、“朝のセルフモニタリング“。
「今日の自分はどんな感じかな?」と、心と体の状態をそっと見つめる時間です。
体調も気分も、日によって波がありますよね。よく眠れた日、ちょっとだるい日、なぜか気分が落ちてしまう朝…。
そんな「今のわたし」の状態を静かに観察してみると、それだけで心が少し落ち着くことがあります。
たとえば、
・体の調子や気分を0〜10で数値化してみる
・頭痛や眠気、胃の違和感などを簡単に記録する
・不安やイライラの程度を意識してみる
・朝に1分だけでも、呼吸に意識を向けるマインドフルネスをしてみる
こんなふうに、「今の自分に気づいてあげること」がモニタリングの目的です。
ジャッジや反省ではなく、ただそっと「そうなんだね」と気づくこと。
不思議なことに、朝のこの時間をつくるだけで、その日の過ごし方が少しずつ変わっていきます。
無理せず動けそうな日もあれば、「今日はゆっくりしよう」と整える日もある。心に少し余白ができると、自分にも人にも、やさしくなれる気がするんです。
ちなみにBowLでは、リワークプログラムのはじまりに「チェックイン」という時間を設けています。
体調や気分をみんなで共有したり、ただ聞くだけでも大丈夫。パスもOK。安心できる場であることを大切にしています。
続けていくうちに、
「自分の傾向がわかってきた」
「話すことでリセットできる気がする」
「他の研修生の話を聞いて、“みんなもがんばってるんだな“と感じられた」
そんな小さな気づきが、日々の安心感につながっていきます。
もし今、自分の調子がよくわからないな…と感じているなら。
朝の自分に「おはよう」と声をかけるような気持ちで、まずは小さく立ち止まってみませんか?
※研修生とは:BowLでは、プログラムに参加している方を「研修生」とお呼びしています。「利用者」ではなく、前向きに学び・整える存在としての意味を込めています。
※マインドフルネスとは:今この瞬間に意識を向け、評価せずに気づきを深める心のトレーニング法です。呼吸や感覚にそっと意識を向けるだけでもOKです。